AI 導入の最前線

OpenAI の Forward Deployed Engineering

OpenAI はさまざまな組織と連携し、第一原理に立ち返りながら、実環境で稼働するシステムを構築・導入することで、AI を活用した高インパクトな課題解決に取り組んでいます。

Forward Deployed Engineering(FDE)とは

Forward Deployed Engineering(FDE)は、複雑な実社会のユースケースに対して、AI を実運用へと展開していくための OpenAI のアプローチです。

FDE チームは、汎用的なプロダクトありきで始めるのではなく、顧客と直接向き合いながら具体的な課題を解決し、その効果を検証したうえで、横展開できるパターンを見いだしていきます。

このアプローチによって、組織は AI の実験的活用から、信頼性の高い実運用へと移行できます。

左から右へ伸びる矢印付きの水平ライン上に、3つのポイントが配置された図。左側の「01」は大きな点線の円の中にあり、中央の「02」には上向きにカーブした破線、右側の「03」には下向きにカーブした破線が描かれている。背景はグリーンからティールへ変化するグラデーション。

FDE チームの進め方

FDE チームは、従来のソフトウェア開発手法だけでは対応しきれない、不確実性の高い環境で取り組みを進めます。

  • 第一原理から構築する

  • スピードと実社会でのインパクトを重視する

  • 分野の専門家と直接連携する

  • まず価値を届け、その後スケールに向けて改善を重ねる

目指しているのはシンプルです。理論上だけでなく、現場で実際に機能する AI システムを作ることです。

ピンクと紫のグラデーション背景に、白い円形ダイアグラムが重ねられている。円の上下左右には4つの小さな点が配置されている。右側の点は、点模様の入った網掛け円と水平の破線で接続されている。各点は小さな円で囲まれ、メインの円の上下左右にはL字型のガイドが配置されている。

ケーススタディ

パステル調の抽象背景に配置された Klarna のロゴ。

BBVA

BBVA は、グローバル規模で AI ネイティブな銀行を実現するため、OpenAI と提携しました。当初は ChatGPT Enterprise の先行導入として始まった取り組みでしたが、その後すぐに組織全体へと広がり、業務フローの改善、意思決定の高度化、顧客体験の向上に役立てられています。現在では、25か国・12万人の従業員規模へと活用が拡大しており、AI は銀行業務の中核に組み込まれています。

緑の抽象背景に配置された John Deere のロゴ。

John Deere、顧客エンゲージメントが6倍に拡大

OpenAI は John Deere と連携し、作付けシーズン中の農家向けに、AI を活用したレコメンデーション機能を導入しました。分野の専門家とともに数百件におよぶ実例を検証し、精度を測定する独自の評価システムを構築したうえで、モデル性能の改善を高速に繰り返しました。その結果、John Deere は農薬使用量を70%削減するとともに、顧客エンゲージメントを6倍に向上させました。

導入から実運用を支えるプロダクトへ

Forward Deployed Engineering チームは、実際の顧客課題を解決する中で、再利用可能なパターンを見いだし、それをプロダクト機能へと発展させています。「構築」「実証」「汎化」というサイクルを通じて、Agent SDK、AI 支援型オーサリングシステム、モデル評価・信頼性ツールなどのプロダクト開発と、現場への導入を結びつけています。